ポイント
- 規制準拠の円建てステーブルコインのフルスタック基盤を提供するNexBridgeが、Matter Labsと基本合意書(MoU)を締結し、Prividiumを日本の金融機関に届けます
- 日本の銀行・信託銀行・証券会社は、自ら管理する基盤の上で発行・決済・トークン化を進めるための、国内のパートナーを得られます
- 両社は、日本の規制・セキュリティ・運用の要件に合ったユースケースを共同で開発します
ネクスブリッジ株式会社(本社:東京都渋谷区)とMatter Labsは、2026年10月6日、金融機関が自ら運用するプライベート台帳の基盤「Prividium」を日本の金融機関に提供するため、基本合意書(MoU)を締結しました。本合意に基づき、NexBridgeは国内の金融機関に向けたPrividiumの販売と提供を担い、両社で日本の機関向けデジタルアセット市場を共同で開拓していきます。
本提携は、日本の規制の枠組みが金融機関による本格的な活用に向けて大きく前進するなかで実現しました。改正資金決済法は2026年6月に全面施行されています。日本の金融機関にとって、デジタルアセットを商用規模で発行・決済・管理する道筋が明確になりました。それに伴い、監督当局とエンジニアの双方の要求を満たす基盤が必要になっています。
Prividiumは、まさにこの要件に応えるために設計されています。金融機関はそれぞれ専用の台帳を運用し、取引の実行内容は金融機関と規制当局だけが確認できます。その正しさはゼロ知識証明によってEthereum上で検証され、取引データや顧客データは金融機関の環境の外に出ません。権限管理、ID管理、コンプライアンスの機能は、後から上乗せするのではなく、基盤そのものに組み込まれています。2026年9月9日には、Matter LabsがPrividiumの権限管理エンジンをオープンソース化し、ドイツ連邦銀行が、自前の基盤でPrividiumをテスト導入した最初の機関となりました。
もう一方の役割を担うのがNexBridgeです。東京を拠点とする同社は、免許を持つ銀行・信託銀行が、規制準拠の円建てステーブルコインをライフサイクル全体で運用するための技術を提供しています。発行と償還、HSMで保護されたカストディ、クロスボーダーの送金と決済まで、日本の金融機関とその規制環境に合わせて構築しています。両社は日本の金融機関に対し、自ら管理するプライベート台帳と、その上でデジタルアセット事業を運営するための発行・カストディ・決済のサービスを、国内での導入・サポートとあわせて提供します。
両社は、信託銀行による信託型ステーブルコインの発行、銀行のトークン化預金、クロスボーダー決済、証券や現実資産(RWA)のトークン化といった分野で、共同で事業機会を追求します。また、市場からのフィードバックを共有し、日本向けの製品ローカライズに生かしていく予定です。
「日本の金融機関は、デジタルアセットを研究する段階から、実際に事業を構築する段階へと移っています。これまで欠けていたのは、本当に自分たちのものと言える台帳でした。標準でプライバシーが守られ、規制当局が監査でき、自らの管理範囲の中で運用できる台帳です。Prividiumはその土台となります。今回の提携により、日本の金融機関は、監督当局の考え方やセキュリティ要件を理解し、日本語で対応できるパートナーとともにPrividiumを導入できます。」
ネクスブリッジ株式会社 代表取締役 Jean Zhu 「Prividiumを基盤に構築を進める金融機関には、共通点があります。パブリックな決済レイヤーの中立性を保ちながら、自らの基盤による管理とプライバシーを確保したいという点です。日本は、金融機関向けデジタルアセットにおいて世界で最も重要な市場の一つであり、NexBridgeはまさにこの市場が求める能力を築いてきました。今回の提携により、日本の金融機関は、信頼できる国内のパートナーを通じてPrividiumとZKsyncを利用できるようになります。」
Matter Labs CEO兼共同創業者 Alex Gluchowski ネクスブリッジ株式会社について
ネクスブリッジ株式会社は、規制に準拠した円建てステーブルコインを支える決済・送金・清算の仕組みを構築する、日本発のデジタル金融インフラ企業です。免許を持つ銀行・信託銀行に向けて、信託型の発行と償還、マルチシグとポリシーに基づく承認フローを備えたHSMによるカストディ、クロスボーダー決済、金融機関向けの流動性管理まで、ライフサイクル全体の技術をひとつのAPIで提供しています。2026年2月には、Japan Financial Infrastructure Innovation Program(JFIIP)のファイナルピッチで、ファイナリスト10社の1社に選ばれました。本社は東京都渋谷区です。詳しくは nexbridge.xyz をご覧ください。
Matter Labsについて
Matter Labsは、ZKsyncとPrividiumを開発する企業です。Prividiumを使うと、金融機関は自らのプライベート台帳を運用できます。取引の実行内容は金融機関と規制当局だけが確認でき、権限管理とコンプライアンスの機能を標準で備え、決済の正しさはゼロ知識証明によってEthereum上で検証されます。ドイツ連邦銀行をはじめとする機関が、自らの基盤でPrividiumのテストと導入を進めています。詳しくは matterlabs.com をご覧ください。
報道関係者のお問い合わせ